予定帝王切開になるのはどんなとき?ケースその③赤ちゃん側の理由「逆子」「巨大児」など

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赤ちゃんの身体・健康

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予定帝王切開となる場合、いろいろな理由・要因がありますが、今回は、赤ちゃん側に理由があるケースを見ていきましょう。

たとえば、「逆子」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
頭が下を向いていない赤ちゃんですね。
それも帝王切開になる要因のひとつとして知られていますね。
他にも、赤ちゃん側の理由がありますので、参考にしていただければと思います。

◎逆子(骨盤位)、横位など

子宮内での赤ちゃんの位置を「胎位」といいます。
正常な状態は、赤ちゃんの頭が下を向いている状態で、これを頭位といっています。
赤ちゃんは頭がいちばん大きくて丸いので、頭が先に進むことで子宮口が開きやすくなり、そのすき間からへその緒が降りてくることも少ないのです。

しかし、頭位ではなく、骨盤位(逆子)や横位(赤ちゃんの頭と足が即腹にあり、背中や手が子宮に近い場所にある)は、胎位異常と判断されます。
頭位と比較すると、子宮口が開きにくく、いちばん大きな頭が最後に出てくるので難産になりやすいのですね。

骨盤位は全体の3〜4%。
以前は骨盤腔が広く、赤ちゃんのお尻が先に出てくる場合は、条件によっては経膣分娩を試みていましたが、2000年、英国の医学雑誌に「骨盤位は帝王切開のほうが安全」という報告が発表されてからは、世界的に骨盤位では帝王切開が選択されるようになりました。
今後も、骨盤位で経腟分娩を行う病院はますます少なくなっていくでしょう。
赤ちゃんの安全、お産の安全を考えれば、経腟分娩にこだわらずに、医師の判断によって、帝王切開を選択するのが安心ですね。

◎反屈位などの胎勢異常

胎勢とは、赤ちゃんの姿勢のこと。
正常な頭位であれば、分娩前は屈位(顎をひき、前に屈み、背中が丸まった姿勢)で骨盤内へ進入していきます。
これにより、後頭部が先に進み、いちばん狭い頭の断面で産道を通ることができるからです。

しかし、顎をあげてしまう反屈位になると、断面が大きくなるので難産になりやすいのです。
反屈位が進み、額位(おでこが先に進む)や、顔位(顔が先に進む)となった場合は、帝王切開になることが多いでしょう。

◎巨大児

妊娠後期の妊婦健診で、「赤ちゃんが大きいので出てこられないかもしれません」と医師にいわれる人もいますね。
赤ちゃんが大きくなると、頭だけではなく肩周りも大きくなる傾向があり、頭が出ても肩が出てこない「肩甲難産」となる場合があります。

とくに妊娠糖尿病の人は注意が必要です。
ママの血糖値が高くなりすぎる妊娠糖尿病では、赤ちゃんへの糖分が過剰となり、赤ちゃんが大きくなる傾向があります。
予防としては、栄養バランスを考えた食事、散歩やスイミングなどの適度な運動を取り入れることが有効です。

なお、大きな赤ちゃんの出産方法には決まりはなく、施設により基準が違います。
超音波検査で赤ちゃんの推定体重が4000gを超えるときは、予定帝王切開になることが多いでしょう。

◎子宮内胎児発育遅延

赤ちゃんが小さい理由が体質であればいいのですが、胎盤の機能の低下による場合は要注意。
陣痛がくると赤ちゃんへの酸素の供給が十分でなくなるというリスクが出てくるからです。
赤ちゃんの心拍パターンから、赤ちゃんの元気度を測定するNST(ノンストレステスト)の所見、羊水量などの所見を総合的に見て、赤ちゃんが陣痛に耐えるのが難しいと判断された場合、帝王切開になります

その他、胎児形態異常(赤ちゃんの外見に異常がある)や胎児疾患(心臓や他の臓器に病気などがある)などの場合も、帝王切開が選択され、赤ちゃんに対してもより積極的な治療を行っています。
同じ疾患であっても、病状は多様なため、医療スタッフとママ、家族がお産の方法やその後の治療法などを十分に話し合うことが大切ですね。

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