妊婦さんが気をつけたい感染症●赤ちゃんへの影響は?どんな注意が必要?

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妊娠と病気・医療

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風疹、水ぼうそう、B型肝炎...さまざまな感染症がありますが、これらは妊娠中でも遠慮なくやってくるもの。
妊娠する前にすでに感染していて、妊婦さん自身が気づいていない場合もあります。
感染症の中には赤ちゃんへの影響が心配されるものもあるので、気をつけるべき主な感染症にはどんなものがあり、予防するためには何をすればいいのかを知っておけば安心ですね。

◎B型肝炎

妊婦さんがB型肝炎ウイルスのキャリアだと、出産時に高い確率で赤ちゃんに感染するため、妊婦さん全員にキャリアでないかどうかを調べる検査を行います。
キャリアであることがわかった場合は、出生直後の赤ちゃんに免疫グロブリンを注射し、その後も免疫グロブリンやワクチンの接種を繰り返すことで感染を予防できるので、安心してくださいね。

◎C型肝炎

B型肝炎のように、赤ちゃんへの感染を防ぐワクチンなどはありませんが、ママから赤ちゃんに感染する確率は2〜3%と低く、妊娠経過への影響もありません。
まれに、ウイルスの量が多い場合は、帝王切開になることもあります。

◎風疹

妊娠16週頃までに感染すると、赤ちゃんが白内障、心疾患、難聴などのさまざまな症状をかかえる先天性風疹症候群になる可能性が高いことがわかっています。
子どもの頃から妊娠前までにかかったことがあるか、予防接種を受けていれば心配ないですが、記憶があいまいなときは抗体の有無を調べます。
妊娠中には予防接種を受けることができないので、もし陰性と判明したら、風疹にかかっている人との接触はできるだけ避けてください。
予防するには、妊娠する前にワクチン接種を受け、できればパートナーにもチェックしてもらい、抗体がなければ共に接種すれば安心ですね。

◎水ぼうそう

飛沫感染や水泡中のウイルスに接触することで感染が広がります。
妊娠20週までに感染すると、赤ちゃんが先天性水痘症候群になる可能性がありますが、その確率は1%未満といわれています。
免疫のない妊婦さんが、水ぼうそうの患者と接触してしまったら、96時間以内に免疫グロブリンを投与して発症を予防する方法もあります。

◎絨毛膜羊膜炎

赤ちゃんを包む卵膜や羊水が細菌に感染して起こる病気。前期破水や早産を引き起こす心配があります。
膣から原因菌(クラミジア、大腸菌など)が入り、子宮頸管、子宮内と上がっていき感染します。
軽症のうちは症状が出ないことも多いので、膣や子宮頚管に炎症がみられた段階で、しっかり治療することが重要です。

◎GBS(B群溶連菌)感染症

妊婦さんの5〜10%がこの菌に感染していますが、とくに症状が現れることはありません。
ただし、妊娠中は子宮内感染を起こして、前期破水や早産を引き起こしたり、出産時、赤ちゃんに感染して髄膜炎や肺炎を発症させることがあるので、妊婦検診で全員の妊婦さんに、菌をもっていないかを調べる検査をします。万が一もっていたしても、抗生物質で治療すれば、赤ちゃんへの影響は避けられるので、安心してください。

◎クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチスという菌に感染し、子宮頚管などに炎症が起こる性感染症です。
絨毛膜羊膜炎の原因にもなり、前期破水や早産を引き起こす恐れもあるので、頚管炎の段階で治療することが大切です。
この感染症は自覚症状がほとんどないので注意が必要です。
気づかないまま感染している女性が年々増えており、妊娠中の検査ではじめてかることも多いので、妊娠初期あるいは妊娠前から気をつけることが大切です。
治療は、抗生物質を2〜4週間服用します。