「アレルギー」「アレルギー体質」の基礎知識と上手なつきあい方

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赤ちゃんの身体・健康

N37_58103914_XS.jpg新米ママにとっての心配ごとのひとつが「アレルギー」ではないでしょうか。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、花粉症など、今や多くの人がアレルギーで悩んでいますが、そもそもアレルギーとはどんなものなのか、そのメカニズムについては、あまり詳しく知られていないようですね。
今回は、アレルギーの基礎知識、検査方法や上手なつきあい方などを取り上げてみたいと思います。
正しい知識と対処法を知っておくこと、とても大切ですよね。

◎異物に対する過剰な反応=アレルギー

私たちの体には、ウイルスや細菌などから身を守るための「抗原抗体反応」というメカニズムが備わっています。
体内に異物(抗原)が入ると、それに立ち向かうために、体が「抗体」をつくります。
二度目に同じ異物が侵入した場合、一度目に抗体をつくったことを体が覚えていて、異物を撃退しようとしますが、これが「抗原抗体反応」なのです。

これは本来、体を守るために働くシステムなのですが、ある特定の異物に対して過剰に反応し、さまざまな症状を起こすのがアレルギーです

アレルギー体質は、抗原抗体反応が過剰に働いてしまう体質のことで、親がアレルギー体質だと、子どももアレルギー体質になる可能性が高くなります
成長に伴って自然に症状が消えることもありますが、成人になるまで症状が出続けることもあります。

◎アレルギー検査は生後3カ月頃から

検査のひとつである血液検査は、血液中の成分を調べ、アレルギーの程度や原因物質を探るものです。
たとえば、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを調べる血液検査は、生後3カ月すぎ頃から行うことができます
ただし、アレルギーの程度、アレルゲン(原因物質)は変化することが多く、1回の検査で出た数値が、次の検査で変わっていることも少なくありません。

血液検査の他、皮膚テストや食物の除去・負荷試験もあります。
皮膚テストは、どのような物質にアレルギー反応を起こすのか、皮膚に刺激を与えて確認する検査です。
また、食物アレルギーでは、アレルギーが疑われる食物の除去試験、負荷試験が行われることがあります。

◎治すというより、症状をコントロールする

残念ながら、アレルギー体質を治すことはできませんが、アレルギー体質だから必ずアレルギー症状が出るというわけではないのです。
アレルギーの病気の発症には、体質に加え、環境も大きな影響があります。
アレルギー体質であっても、アレルゲンが体内に入らない、あるいは入る量が少なければ、病気が発症しないことが多いのですね。
環境にはアレルゲンだけではなく、体調や天候、精神的なものも含まれ、アレルギーの発症には、さまざまな要因が関係しているのです。

また、成長に伴い、抵抗力がついて自然に出なくなることもあります。
食物アレルギーは消化機能が発達するにつれ、食べられるようになることが多いのです。
生まれつきの体質は変えられませんが、年齢に応じて順調に成長・発達していけるよう、症状をコントロールすることは可能ということです。

◎アレルギー体質の赤ちゃんがいる暮らしのポイント

①スキンケアを丁寧に
皮膚からアレルゲンが侵入するのを避けるため、清潔と保湿が大切です。
刺激の少ない石鹸をよく泡立て、汚れをやさしく落とします。
しっかり洗い流したら、タオルでそっと拭きとり、保湿剤を塗ってあげましょう。

②ダニ、カビ対策
ダニの発生を防ぐために、部屋の湿度は50%以下に。
畳、カーテン、布ソファ、ぬいぐるみなどダニの温床になりやすいものを避けることも大切です。
布団はよく干して、シーツもまめに交換しましょう。
また、観葉植物などの鉢植えは、土にカビが生えることがあるため、なるべく赤ちゃんのそばには置かないようにしてください。
毛のあるペットも飼うのは控えたほうがよいでしょう。

③タバコは厳禁
煙や衣服についたニオイのもとの物質も、刺激になりますから、赤ちゃんや子どものいる部屋では、タバコは厳禁です。
家族に喫煙者がいる場合は、ぜひ禁煙してもらいましょう。
また、外出先でのタバコの煙にも注意してあげてくださいね。