アレルギーの病気①アトピー性皮膚炎はかかないこと、保湿剤を使うことで根気よく治療を

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赤ちゃんの身体・健康

N38_95542853_XS.jpgアトピー性皮膚炎で悩んでいる人の話を聞くと、「うちの子は大丈夫だろうか」と、赤ちゃんが生まれる前から心配するママやパパも少なくありませんね。
アトピー性皮膚炎については、広く知られている一方、原因や治療についての正しい知識は、意外に知られていなかったり、誤解されていることも。
むやみに心配するのではなく、原因や症状、治療についての情報をキャッチしておくことが大切ですね。

◎アトピー性皮膚炎はなぜ起こるの?

アトピー性皮膚炎の原因として、体質(遺伝子)の異常がクローズアップされていますが、赤ちゃんの場合、もっとも大きな原因は、皮膚がもつバリア機能が弱いことです。
赤ちゃんの皮膚はとても薄く、汗やホコリなど外部の刺激に反応し、炎症を起こしやすいのです。
かゆくてかいてしまうと、皮膚の表面が傷つき、バリア機能が壊れてしまった皮膚を通して、アレルゲンが侵入しやすい状態となり、アトピー性皮膚炎になると考えられています。

◎アトピー性皮膚炎の症状の特徴

アトピー性皮膚炎には、次のような特徴が見られます。

①よくなったり悪くなったりを繰り返す慢性湿疹である
②強いかゆみがある
③家族にアレルギーの人がいる
④湿疹のでき方に特徴がある

④の湿疹のでき方ですが、0歳代のアトピー性皮膚炎は、生後2〜3カ月以降、顔や頭にジュクジュクとした赤い湿疹が出ることから始まります。
そこから徐々に体の下へと下りてきて、首、お腹、背中、ももの付け根、手足の関節の内側へと広がります。
また、耳の付け根がただれたり、切れたりする「耳切れ」も、アトピー性皮膚炎の特徴のひとつです。

◎アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係とは?

アトピー性皮膚炎だから卵や牛乳はとってはいけない...そんなふうに思っているママはいませんか?
正しくは、「アトピーだからNG」なのではなく、「食物アレルギーだから」卵や牛乳をとると肌のトラブルが起きるのです。

もちろん、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーに相関関係がないわけではありません。
食物アレルギーにより蕁麻疹やかゆみが出ると、かゆくてかきむしってしまい、もともとあったアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうことがあるからです。
たとえば、卵のアレルギーがある子がアトピー性皮膚炎の場合、卵をやめると一時的には肌の状態がよくなります。
しかし、アトピー性皮膚炎そのものがよくなっているわけではないので、薬をやめれば悪化してしまうのです。

◎アトピー性皮膚炎の治療と家庭でのケア

アトピー性皮膚炎の治療で大切なのは、皮膚のバリア機能を回復させることです。
そのため、「できるだけ、かかないこと」「保湿剤を使うこと」がポイントとなります。
かゆみは、ステロイドの塗り薬で炎症を抑えることが有効です。
また、かゆみなどの症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギーの飲み薬が処方され、ステロイドの塗り薬と併用することになります。
塗り薬は、勝手に量を控えたり、やめてしまったりすると、状態が悪化して元に戻ってしまいます。
症状が治まってきたように見えても、自己判断はせず、医師の指示に従って、根気よく治療とケアを続けるようにしてくださいね。

家庭でのケアのポイントとしては、処方された塗り薬の量と回数を守って使うこと。
また、肌の清潔と保湿もとても重要です。
毎日、お風呂やシャワーで肌を清潔にしてあげましょう。
洗うときは、ゴシゴシこすらず、できるだけ刺激の少ない石けんを使い、十分泡立てて、手で包むように洗います。
入浴後の保湿剤も忘れずに。
もちろん、入浴後以外でも、こまめに保湿剤を使うといいですね。
身につけるものも、刺激が少ない素材を選びましょう。

また、かゆいからとついかきむしってしまいがちですが、ますます悪化させることになりかねません。
かいてしまっても、肌を傷つけないよう、赤ちゃんの爪は常に短く、丸く切ってあげてくださいね。