アレルギーの病気②食物アレルギー・蕁麻疹は小児科や皮膚科で早めに検査を受けて

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赤ちゃんの身体・健康

N39_98158842_XS.jpgアレルギーの病気にもいろいろなものがありますが、今回取り上げるのは、「食物アレルギー」と「蕁麻疹」です。
どちらも、かゆみや発疹などの症状があり、一見して判断することは難しそう。
素人判断は禁物ですね。
まずは、それぞれの特徴的な症状や受診のタイミング、治療方法などについて、基本的なことを知り、いざというときも慌てず対応できるようにしておきましょう。

◎食物アレルギーの原因と治療

〈原因〉
食物アレルギーは、特定の食べ物を食べることによって、発疹や下痢、呼吸異常などが出る病気です。
赤ちゃんの5〜10%にあるといわれていますが、これは消化酵素の分泌が不十分であり、小腸の粘膜システムが未発達なためです。
人間は、消化管から体内に入ったものに対して、「いいもの」と「悪いもの」を見分ける免疫的な能力をもともと持っています。
ところが、赤ちゃんは、この能力も未熟なんですね。

食物アレルギーの原因となる食品といえば、3大アレルゲンと呼ばれる、卵、牛乳・乳製品、小麦があります。
卵は、アレルギーを起こす率が最も高い食品で、主な原因は卵白に含まれるタンパク質なので、卵黄より卵白に注意してください。
乳製品では、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームもアレルゲンになることがあるので、市販品には十分注意しましょう。

〈主な症状〉
代表的なものは、じんましんやかゆみ、赤みなどの皮膚の症状ですが、鼻水、口や喉の違和感、咳、嘔吐、下痢などもよく見られる症状です。
反応が出るまでの時間は、原因となる食べ物を口にしてから20分以内がもっとも多いのですが、中には6〜8時間後、あるいは1〜2日後に出ることも。
そうなると原因食品を見極めることが難しくなります。

〈治療〉
特定の食べ物を口にした後、呼吸が苦しそうになったりぐったりして意識がなくなったときは、緊急性が高いのですぐに病院へ行きましょう。

食物アレルギーの疑いがある場合は、病院で検査を受け、アレルゲンとなっている食品をつきとめることが重要です。
検査方法にはいろいろなものがありますが、確実な方法は「負荷試験」です。
この試験では、アナフィラキシー(アレルギー反応により、皮膚症状・消化器症状・呼吸器症状が複数同時に、かつ急激に起こる状態)を起こすこともあるので、入院して行います。

アレルゲンとなる食品が特定できたら、原因食物の除去と代替食品、必要に応じて薬物療法を組み合わせることもあります。
これらの検査や治療は、アレルギー専門の医師・病院の指導のもとで、行ってください。

〈注意したい食品〉
3大アレルゲンに限らず、どんな食品でもアレルゲンになる可能性があるので、とくに乳幼児期には次のような食品に注意を。
離乳食で初めて食べさせるときは、よく加熱した上で、少量を与えてみて、様子を見ながら増やすようにするとよいでしょう。

◎蕁麻疹の原因と症状、治療

〈原因と症状〉
体のあちこちに赤く盛り上がった発疹が出て、強いかゆみを伴うのが蕁麻疹です。
盛り上がった部分と周囲の皮膚との境目がはっきりしているのが、典型的な特徴のひとつ。
2〜3時間、長くても1日ほどで症状は治まります。

原因ははっきりとわかっていませんが、赤ちゃんの場合、特定の食品、動植物への接触など、アレルギー性の蕁麻疹であるケースも。
普段は問題ない食べ物も、体調が悪かったり、疲れているときは十分な消化ができず、蕁麻疹が出ることもあります。
また、赤ちゃんには少ないケースですが、急激な温度の変化(寒冷蕁麻疹、温熱蕁麻疹)、光線、ストレスなどが原因となる、非アレルギーの蕁麻疹もあります。

〈治療とホームケア〉
蕁麻疹が出たら、程度にかかわらず、全身状態をチェックするため、小児科や皮膚科を必ず受診してください
とくに唇や粘膜が腫れている場合、気道にも蕁麻疹が出ていて、呼吸困難を起こすことがあるからです。

原因と考えられる食品や薬剤があるなら、受診の際、必ず医師に伝えることも忘れずに。
必要に応じて、アレルギーテストを行い確認します。
治療には抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬が処方されます。

家庭では、かゆみをやわらげてあげることが第一です。
冷たく絞ったタオルで冷やしたり、お風呂ならぬるめのお湯で、できればシャワーがよいでしょう。