知っておきたいお産の常識②さまざまな医療処置について

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妊娠と病気・医療

◎医療処置を行うのは産院のみ

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産院では、お産をスムーズにし、ママと赤ちゃんの安全を確保するために、医療処置が行われる場合があります。助産院には医師が常駐していないため、医療行為が行えません。そのため、緊急のトラブルが起きた場合は、医師のいる産院に転院する必要があります。

今回は、産院で行われる主な医療処置をご紹介します。浣腸や剃毛など、以前は慣例的に行われていた医療処置も、最近では必要性が見直されているものもあります。産院でどのような医療処置を行っているか、あらかじめスタッフとよく話し合って、納得した上でお産に臨みましょう。

◎お産の医療処置①:浣腸

赤ちゃんが通る産道の隣には、直腸があります。直腸の中に便がたまっていると、産道を下りてくる赤ちゃんの進行を妨げてしまう場合があります。また、分娩時にいきむときに、一緒に便が出てしまうと、会陰部の傷が細菌感染する恐れがあります。そうした事態を配慮して行うのが、浣腸です。

以前は、お産のときの慣例的な処置として行われていた浣腸も、最近では行わない産院が増えています。理由は、分娩前になると便が自然に出て、体がお産の準備を始めことがあるため。また、浣腸に苦痛や抵抗を感じるママが多くなってきたのも、理由の一つといえるでしょう。産院の方針にもよるので、気になる場合は事前に医師に確認をしましょう。

◎お産の医療処置②:剃毛(ていもう)

剃毛とは、お産に際して、会陰部のまわりの陰毛を剃ること。陰毛のすべてを剃らずに、陰部のまわりだけを剃る場合がほとんどです。

剃毛を行う目的は、陰毛についた細菌が、赤ちゃんやママの会陰の傷に感染するのを防ぐため。会陰裂傷を起こしたときや、会陰切開を行ったときに、傷口の縫合がしやすいというメリットもあります。

剃毛は、浣腸と同じく、以前は慣例的に行われていました。しかし、お産に特別な有効性があるわけではないため、最近では行わない産院も増えてきたようです。ただし、剃毛を行わない施設でも、衛生のために、外陰部の消毒は必ず行います。

◎お産の医療処置③:分娩監視装置

陣痛の間隔や強さをチェックしたり、赤ちゃんの心拍や動きを確認したりするのが、分娩監視装置です。妊娠中のノンストレステストと同じ機械で、おなかにベルトを巻いて、センサーをつけて測定します。2つあるセンサーの1つで赤ちゃんの心拍を調べ、もう1つで陣痛の強さと間隔を調べます。

陣痛室に入ったあとは、時間をおいて必要なときに測定を行います。ただし、陣痛促進薬を投与した場合は、子宮収縮の状態や赤ちゃんの変化を継続的に監視する必要があるため、ずっとセンサーをつけていることもあります。

◎お産の医療処置④:導尿(どうにょう)

直腸と同じく、膀胱も産道と隣り合わせになっている器官です。そのため、尿がたまっていると、陣痛が弱くなったり、赤ちゃんが下りにくくなることがあります。そうした事態を防ぐために、尿道にカテーテルと呼ばれる細い管を入れて、尿をとり出す処置を、導尿といいます。

カテーテルを挿入するときは、少し違和感があるかもしれません。しかし、痛みは伴わないので、安心しましょう。導尿は、お産直前で動けないときや、産後にも行う場合があります。

◎お産の医療処置⑤:点滴

緊急のトラブルが起きたときに、血管を探すのに手間取って、対応が遅れると困りますよね。産院によっては、そのような事態に備えて、あらかじめ血管を確保する意味で点滴を行うことがあります。

点滴をするのは、陣痛がある程度強くなってきてから。お産の経過に問題がない場合は、ブドウ糖や生理食塩水を注入します。必要に応じて、陣痛促進薬に切り替えることもありますが、その際にはママの同意が必要です。

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