貧血は自覚症状がなくても要注意!重症化する前に食事で予防、鉄剤で改善

  • facebook
  • twitter

妊娠と身体・健康

D30_Fotolia_77366864_XS.jpg

妊娠初期から、検診で診断されることが多い症状のひとつが貧血。
自覚症状がないので、気づかないうちに進行していることも少なくありません。
妊婦さんなら、誰もが予備軍といってもよいでしょう。

◎妊娠すると貧血になりやすいのはなぜ?

妊娠すると赤ちゃんを育てるために血液の量が増えますが、液体成分である血漿は増えても、赤血球などの増加が追いつかないのですね。
そのため、妊婦さんはどうしても貧血気味になりやすいというわけです。

とくに妊娠中期以降、血液量は妊娠していないときよりも約40%も増えるので、成分が薄まって貧血になる妊婦さんが多くなります。

とはいえ、妊娠中に血液が薄くなるのは生理的なこと。
胎盤の血流をスムーズにし、赤ちゃんに血液が届きやすくなるというメリットもあるのですね。

◎妊娠中の貧血の原因は鉄分の不足

貧血になる原因にはいろいろですが、妊娠中の貧血のほとんどが、赤血球の色素成分ヘモグロビンの原料になる鉄が不足することが原因です。
ヘモグロビンは、酸素と結びつき、血液に乗って酸素を身体のすみずみに届けるという大切な役割を担っています。
そのため、極端に鉄が不足すると、動悸や息切れを起こしてしまうのです。

しかし、そうした重篤な症状がみられるのは、貧血がかなり重い場合にかぎられるため、ほとんどは自覚症状がありません。
妊婦健診では、軽い貧血の段階で発見するため、妊娠中は特に症状が出ていない場合でも検査を行っています。
妊婦さんが気づかないうちに貧血が進行しないように、妊娠初期からチェックしておくことが大切なんですね。

◎貧血が重症化するとこんな影響が...

ママが貧血になっても、赤ちゃんは自分に必要な鉄分を確保しようとしますから、赤ちゃんも貧血になったり、発育に影響が出たりすることはめったにありません。
それでも、貧血が重症化すれば、身体に蓄えていた鉄も使い果たし、赤ちゃんの分を用意できなくなってしまいます。

また、貧血の重症化は、お産にも影響を与えます。
お産に伴う出血で受けるダメージを大きくしてしまうからなんですね。
もし、何らかの理由で500mlを超えるような出血があった場合、貧血の妊婦さんはショック症状を起こしやすくなります。

こうした赤ちゃんやお産へのリスクを避けるためにも、貧血予防と改善を心がけたいものです。

◎貧血は食事で予防、鉄剤で治療

貧血は鉄不足で起こるので、予防のためにはまず食事で鉄分をしっかりとりましょう。
鉄分は体内で吸収されにくいので、少しでも吸収をよくするために、食べ合わせを考えることも大切です。

〈貧血を防ぐ栄養素と食品〉

①鉄分/ヘモグロビンの原料になる→赤身の肉・魚、レバー、カキ、あさり、ほうれん草、小松菜、ひじき
②タンパク質/鉄と結びついてヘモグロビンをつくる→牛乳、チーズ、ヨーグルト、大豆、卵、豆腐、納豆
③ビタミンC/鉄を吸収されやすい形に変える→野菜、果物
④ビタミンB6/タンパク質の合成を助け、ヘモグロビンの生成に欠かせない→まぐろ、さんま、いわし、鶏肉、豆類、乳製品、卵
⑤ビタミンB12/葉酸と協力してヘモグロビンの生成を助ける→レバー、あさり、さば、卵、乳製品
⑥葉酸/ビタミンB12と協力してヘモグロビンの生成を助ける→ほうれん草、グリーンアスパラガス、ブロッコリー、大豆

また、緑茶や紅茶、烏龍茶に含まれるタンニンという成分は、鉄分の吸収を妨げるので、一緒にとらないように注意して。
コップ1杯程度ならそれほど問題はありませんが、念のため、食前・食後も30分くらいあけて飲むとよいでしょう。

もし貧血になってしまったら、鉄剤での治療が必要になります。
これはお腹の赤ちゃんに影響のあるような薬ではないので安心して。
食事でもできるだけ鉄分をとりながら、根気よく服用を続けて改善につとめましょう。

妊娠したら、すぐ買うセット

無料会員登録