出産直後からの6週間が産後の肥立ちのポイント。産後の身体と心の変化を知っておこう

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妊娠と身体・健康

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「肥立ち」という言葉を聞いたことはありますか?
肥立ちとは、出産後の女性の体調を表す言葉で、産後、十分な休養がとれて、順調に回復することを「産後の肥立ちがよい」といいます
今回のテーマは、産後の肥立ち。
出産後のママの身体や心に起こりやすいトラブルもさまざまですが、妊娠中から少しでも知っておけば安心ですね。

〈身体の変化・トラブル〉

①子宮
子宮は、出産後6週間ほどでほぼ妊娠前の状態に戻ります。
この6週間を産褥期(産後横になっていたほうがいいとされる時期)といいますが、現在では、寝たままでいるより、普通に生活したほうが回復を早めることがわかっています

子宮のトラブルとしては、子宮復古不全(順調に回復が行われない)があります。
子宮の中に胎盤や卵膜の一部が残っていること、巨大児や多胎で子宮が伸びきった状態になったこと、また産後すぐに力仕事をするなどの無理をした場合にも起こります

出産後、生理痛のような痛みがときどきありますが、これは子宮が元に戻るために収縮する後陣痛といわれるもの。
子宮の回復を早めるための「良い痛み」なので、心配しなくて大丈夫ですよ。

②悪露
出産後、胎盤がはがれた部分からの出血に、膣などからの分泌物が混じって排泄されるのが悪露(おろ)です。

悪露は最初は赤色で量も多いので、悪露専用の大型ナプキンをあてておきましょう
3〜4日たつと赤褐色になり、退院する頃には生理用ナプキンで対応できるようになります。
その後、2週間後くらいから黄褐色になり、1カ月健診の頃には白色に変わっています。

もし、悪露がこのように変化していかない場合は、子宮の回復が遅れているせいかもしれません。
いつまでも赤色が続く、退院後も量が多い、かたまりが出たといった症状があるときは、一度受診してチェックしてもらうとよいでしょう。

③乳房・乳頭
出産後、胎盤が体外に出てしまうと、プロラクチンというホルモンが働き始め、母乳づくりが開始されます。
とはいえ、産後すぐからたっぷり母乳が出るわけではありません。
母乳をつくるプロラクチンと、母乳を送り出すオキシトシンは、赤ちゃんに入湯を吸ってもらう刺激によって分泌されるので、最初は出なくても気にせず、とにかく繰り返し吸わせることが大事
やがて、母乳が出るようになってきます。

なかには乳房が張って痛いと感じるママもいますが、授乳後もまだ張った感じがある場合は、軽く搾乳すると楽になります。
あまり痛みが続く場合は、母乳が詰まって炎症を起こす、乳管閉塞が考えられます。
軽い炎症なら、赤ちゃんに母乳を吸い出してもらえば治りますが、乳房が痛み、熱もある場合は、乳腺炎の疑いもあり、治療が必要です。
もし、乳頭から膿が出ているなど症状が悪化した場合は、授乳を一旦ストップして、主治医に診てもらってください
痛む部分を冷やし、抗生物質を服用するのが治療の基本ですが、母乳への影響の少ない薬を処方してくれるはずなので、安心して指示に従ってくださいね。

〈心の変化〉

精神的なストレスもまた、産後の肥立ちに大きな影響をあたえます
妊娠中に分泌されていたホルモンが、出産で体外に排出されることでホルモンバランスが乱れ、気分が落ち込んだり、感情の起伏が激しくなったり。
また、妊婦から「母親」へ、新しい立場や責任を負うことになり、生活環境もガラリと変わっていくことで、身体だけではなく、精神的にも疲れがたまり、ストレスとなっていくことが多いのですね。

身体と心はつながっているもの。
心にストレスを抱えていれば、身体に影響が出てしまいます。
身体と心の急激な変化に戸惑い、プレッシャーを感じ、情緒不安定になるのは、多かれ少なかれ、誰でも経験することです。
でも、たいていは一過性のものですからあまり心配しないで。
悩みや問題をひとりで抱えて解決しようとせずに、パートナーや実家のお母さん、出産した産婦人科の主治医や助産婦さん、あるいは公的なサポートシステムなど、まわりの人にどんどん頼ることをおすすめします

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