予定帝王切開になるのはどんなとき?ケースその①ママ(母体)側の理由「児頭骨盤不均衡」

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妊娠と身体・健康

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お産本番を迎えて、ママか赤ちゃんに問題が生じ、通常のお産(経膣分娩)が難しいと判断された場合に行われるのが帝王切開。
麻酔をしてお腹と子宮を切開して、赤ちゃんを出産する方法です。

かつて日本では帝王切開率は5〜10%程度でしたが、年々増えていき、今では20%を超える時代になりました。
実に5人に1人が帝王切開で出産をしているのですね。

では、帝王切開になるケースにはどのような理由があるのでしょうか。
今回は、ママ側に理由があるケースのうち、「既往帝王切開」「児頭骨盤不均衡、狭骨盤」を取り上げてみたいと思います。

◎既往帝王切開

以前に帝王切開を行い出産したことがある場合を既往帝王切開といいます。

帝王切開で出産した人が次の妊娠で経膣分娩を行おうとすると、約0.3〜1%の頻度で、子宮に切開を入れた部分が裂けてしまい(子宮破裂)、赤ちゃんとママに合併症が起こることがあります。

帝王切開となった理由によっては、次回は経膣分娩で出産できる可能性も決して低くはないのですが、子宮破裂の頻度は低くても、それを予知することが難しいので、リスクを避けて、ほとんどの病院では最初から帝王切開を選択しています。

◎児頭骨盤不均衡、狭骨盤

赤ちゃんの頭が大きい、あるいは骨盤が狭くて赤ちゃんが下がってこられそうにないという理由で、帝王切開が行われるケースです。

赤ちゃんの大きさを決める最大の要因は、ママの骨盤の広さです。
赤ちゃんは、骨盤の大きさに合わせて成長するので、骨盤が狭くても、その骨盤腔に合った小さめな赤ちゃんであれば、普通のお産ができるんですね。

一方、骨盤が大きくても、赤ちゃんが大きく育ちやすい妊娠糖尿病などがあり、赤ちゃんがそれ以上に発育すると通過できなくなってしまいます。
そこで、赤ちゃんの頭の大きさと骨盤の相対的な大きさを調べます。
赤ちゃんの頭が骨盤より大きくて、産道を通過することが不可能な場合、「児頭骨盤不均衡(CPD)」ということになります。

「児頭骨盤不均衡」を調べる方法としては、X線骨盤計測があります。
しかし、これがそのままお産に適用されるかというと、ちょっと違うんですね。
とうのは、陣痛がくると赤ちゃんは頭の骨を重ね合わせ、その形を骨盤に合わせて変形させながら生まれてこようとするからなのです。
また、X線写真では、「児頭骨盤不均衡」はなさそうに見えたのに、骨盤内についている筋肉や脂肪組織など軟産道(下記※参照)の影響で、陣痛がきても赤ちゃんが降りてこられず、緊急帝王切開となる場合もあります。

つまり、「児頭骨盤不均衡」は必ずしも、予定帝王切開の適応というわけではないのです。
また、X線骨盤計測の精度の問題もあり、最近では、「児頭骨盤不均衡」の診断のための骨盤撮影は行わない傾向があります。

もし予定日をすぎても児頭が骨盤内に下がってこない場合、内診とお腹の上からの診察、超音波検査により、お産が難しそうな場合は、「児頭骨盤不均衡」と診断され、予定帝王切開となることも多いでしょう。

※軟産道とは?

産道は、骨盤などの骨の部分の「骨産道」と、内側の子宮下部、子宮頸管、膣、外陰部とその周囲の脂肪や筋肉などからなる「軟産道」に分けられます。
X線骨盤計測では、骨産道を調べるだけで、軟産道を調べることができません。
そのため、骨産道と児頭の比較では、十分通過できそうに見えても、軟産道が硬い、厚い、伸びないなどの理由により、陣痛がきても児頭が降りてこないことがあるのです。
こうした場合は、「軟産道強靭」という理由で、緊急帝王切開となります。

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