帝王切開後の受胎調節(バース・コントロール)の基礎知識と方法について

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産後の身体ケア

L32_75171321_XS.jpg次の妊娠や出産を考えることを家族計画(ファミリー・プラン)といいますが、帝王切開で出産した場合は、とくに早めに次のことを考えておくといいでしょう。
次も帝王切開になる可能性があるのか、経膣分娩ができるのか、妊娠の時期は?なども含めて、1カ月健診までに医師や医療スタッフ、助産婦などに相談しておくといいですね。

次の妊娠、出産を考えるとき、ぜひ知っておきたいのが、「受胎調節(バース・コントロール)」です。
今回は、バース・コントロールの基礎知識とともに、帝王切開後に適した受胎調節方法について説明したいと思います。

◎バース・コントロールって何?

女性の体は、ホルモンによって左右されています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンが、一カ月間に一定のリズムで卵巣から分泌されています。
これが排卵や月経などに深くかかわっているのです。
妊娠すると体温が上がり、月経が止まるのもそのためなんですね。

月経が始まった日から次の月経が始まる前の日までの期間を「月経周期」といいます。
その期間は、一般的には通常28日。
個人差はありますが、ほぼ25日〜38日ぐらいです。
月経周期は、卵胞期、排卵、黄体期、月経という4つに分けられていて、妊娠しなければ、この4つの時期が周期的に繰り返されます。

通常、排卵があってから2週間後に月経が始まるので、セックスのタイミングが排卵に合うと、産後一度も月経を迎えずに妊娠する可能性があります。
ですから、次の子どもがまだほしくない場合は、産後のセックスも最初から避妊する必要があるということですね。

また、不妊治療経験と妊娠の関係については、不妊の原因にもよりますが、排卵障害や月経不順だった場合、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍など婦人科系の疾患があった場合は、出産後に自然妊娠しやすくなるということがあります。
これらの疾患は、治療として一時的に薬剤によって月経を止めることがありますが、妊娠中は月経が止まるので、治療をしているのと似た状況になり、妊娠しやすい環境ができているためです。

◎帝王切開後におすすめの受胎調節方法について

帝王切開後、すぐに次の妊娠を希望しない場合、どのような避妊方法が適しているのでしょうか。
これについては、なかなか相談しにくいかもしれませんが、大切なことなので率直に聞いてみることをおすすめします。
現在、日本で行われている避妊方法について取り上げますので、ご夫婦で話し合ったり、医療スタッフに相談する際に、参考にしてみてくださいね。

①卵管結紮
避妊効果が高いのが避妊手術です。
男性の精管を縛る(切る)、女性は卵管を縛るか切るという手術ですが、男女ともに復元は難しく、将来、出産予定があるご夫婦にはできません。
出産予定がない場合のみ、帝王切開で開腹したときに同時に女性の避妊手術を行うことができます。
その際、帝王切開と避妊手術、それぞれの同意書が必要になります。

②低用量経口避妊薬(ピル)
きちんと飲めば効果が高い方法ですが、成分が母乳に移行するため、授乳中は服用できません。
また、心臓や肝臓に基礎疾患がある人は禁忌で、喫煙者にもおすすめはできませんので、注意してください。

③コンドーム
帝王切開後で、産後すぐに使用できる避妊法のひとつがコンドームです。
男性の中には、膣外射精を避妊法だと思っている人もいますが、避妊の失敗原因でいちばん多いのが膣外射精です。
コンドーム使用はパートナーの協力が不可欠。
挿入前ではなく、セックスの最初から装着してもらうようにしてくださいね。

④子宮内避妊用具
子宮内避妊用具(IUD)は効果が高く、一度挿入すれば数年もちます。
しかし、膣から挿入するので、子宮口が開く前に帝王切開になった人は、挿入が難しいこともあります。

以上、主な避妊方法をご紹介しましたが、年齢や生活環境、パートナーの協力度、今回の出産方法や将来の出産予定など、さまざまな要因により向き不向きがありますので、十分話し合い、無理なく確実な方法を選びましょう。

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